プロジェクトマネジメント入門

ITサービスマネジメント、プロジェクトマネジメント等。主にIT系の話題について。

ITILv4のざっくり研究

ITサービスマネジメントのベストプラクティス「ITIL® Foundation ITIL 4 Edition」(ITIL4)が2019年2月22日にリリースされました。
 
ITIL v3/2011 edition」から8年ぶりのリリースになるので、気になるところです。
 
これまでの「ITIL v3/2011 edition」との違いについては、以下などが詳しく書かれています。
 
 
◆ITILv4について、ざっくり解説
・サービスバリューシステム(SVS)という概念
 「サービスによる価値を創造するためのシステム」
 →ITILv3では、サービスを4つのプロセスに分けた「サービスライフサイクル」という考え方だった。
  やりたいこと(効率化等)があり、それをITで達成するための段階として各プロセスがある、という考え方。
 
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 言ってみれば、「これ、ITで何とかして」とボールを渡されたところからのスタート、という考え方でした。
 
 SVSはそこを更に上流。組織・ビジネスレベルでの価値創出や課題解決のためのシステム、と言うことができます。
 
◆所感:分かりづらい!けど納得できる面も
 えーと、私はITサービスマネージャの資格を持っていますが、正直上記の参考サイトを3回ぐらい読んでも、すべては理解できませんでした…。
 サービスバリューシステムやサービスバリューチェーンの概念図、もうちょっと何とかなりませんかね…。
 
 とはいえ、ビジネス全体をスコープとしたITマネジメントという点は納得です。
 
・同じ会社内でも、プロジェクトや部署、チームごとに「部分最適」のITサービスマネジメントになりやすい
クラウド化などによるインフラの変化、ステークホルダーの複雑化
 
上記のような、ITを取り巻く環境の変化に対応したITサービスマネジメント、という気概は感じられました(←偉そう)。
 
とはいえ、ITIL v3が陳腐化するかというとそうではなく、サービスライフサイクルの概念に基づいた各プロセスのベストプラクティスという地位は、相変わらず有効であると思われます。
 
もう少しするとITIL v4も浸透してきて、それに伴うマネジメントの変化にもつながってくるかな、という印象でした。