「デザイン経営」という新しい手法 #デザイン経営2020
先日、株式会社ロフトワーク主催のWEBセミナー
「デザイン経営2020- Withコロナ/Afterコロナを創造的に生き抜くには?」
を受講しました。
そこで「デザイン経営」という手法/考え方について学んだので、備忘メモ。
デザイン経営とは?
近代の経営=「科学的経営」
科学的合理主義に基づく経営で、工場経営的な経営モデル
→社会、組織が複雑化し、近代モデルが限界になってきている
→次世代モデルとして、「イノベーション」「ビジョンの更新」などのためのデザイン経営
デザイン経営の特徴
- デザイナーが経営層(最上流工程)に参画する
→「ビジョンを具現化する」役割
- デザイン思考・デザインのプロセスを経営に取り入れる
デザイン経営の強み
- 企業体質の強化
→ビジョンの更新やイノベーションといった、組織としての新陳代謝を図れる
- 文化を生み出す
- 新しいドメイン(事業領域)を発見できる
デザイン経営の弱み(難しさ)
- 利益との関連性が説明しにくい
→直接、あるいは直ぐに利益に結び付くものではない
- 効果を定量化しにくい
→効果や利益を数値で測ったり、あるいはKPIといった指標が取りづらい
所管
例えるならば、デザイン経営は非常に「東洋医学的」な経営、という印象でした。
- 西洋医学:投薬や手術などで、体の悪い部分に直接アプローチして治療
→科学的経営。予算やKPIといったデータ分析から
悪いところ(不採算、非効率)を洗い出して対処。
- 東洋医学:体の不調を内側から根本的に治す
→デザイン経営。企業体質の強化、全体最適。
個人(人間)でも同じように、西洋医学・東洋医学どちらが優れているというわけではなく、科学的経営とデザイン経営両方の手法なりエッセンスなりを上手く使い分けることが必要かな、と。
ただ、企業として長生きするためには、根本である体質強化を図る必要があり、その意味ではこれからデザイン経営についてのニーズは高まってくるんじゃないかな~、と思いました。
自分は今現在は主にプロジェクトマネジメント系ですが、更に上流となった場合には是非デザイン経営を取り入れたいものです。