プロジェクトマネジメント入門

ITサービスマネジメント、プロジェクトマネジメント等。主にIT系の話題について。

ヘルプデスクとサービスデスクの違いと最近のトレンド

ヘルプデスク
主な製品の使用方法やトラブルシューティングなど、文字通りの「ヘルプ」対応を行う。
 
サービスデスク
一つの窓口でどんな問い合わせにも対応する窓口。
基本的には「SPOC」(=Single Point of Contact:単一窓口)として、受付を行う。
ヘルプデスク業務を内包することが多い。
 
技術系以外の問い合わせ、例えば契約に関する問合せや、社内手手続きに関する問い合わせも受け付ける。
受付した後は担当部署にエスカレーションして、回答を受け取ったらまたサービスデスクより問合せ者に回答する。
 
 
また、サービスデスクは「情報発信部門」という役割も持ちます。
 
問合せ内容を分析し、同じ問い合わせが頻繁に来るようであれば、サポートサイトに掲出する、など。
ユーザは(サイトを見れば)問い合わせしなくても済むし、サービスデスクは問い合わせ数が減るしで、Win-Winです。
 
その他、顧客満足度(Customer Satisfaction:CS)調査を実施し、サービス内容に反映させることもあります。
サービスデスクは利益を生む部門ではないことが多いため、顧客満足度をKPIに用いる場合も多いです。
 
 
 
問い合わせ対応はシステム部門にとって悩みのタネかと思います。
 
開発と運用、保守とユーザ対応をきっちり分離していないと、大きな負担となりえます。
ユーザ対応に時間を取られ、メインの開発等が予定通りできない、というのはよくある話。
 
最近はチャットボットを使った問合せの半自動対応や、FAQサイトを活用した問い合わせ数の削減等がトレンドですね。
 
ただ、これら最新技術を取り入れれば効率化!働き方改革!となるかというと、そうでもないようですが…。
 
あるいは、サービスデスク自体をBPO(Business Process Outsourcing )するという動きも活発なようです。
 
BPO需要はIT系、非IT系とも拡大続く--矢野経済研究所
 
 
サービスデスクを取り巻く環境、求められる役割も変化してきているのかもしれませんね。