プロジェクトマネジメント入門

ITサービスマネジメント、プロジェクトマネジメント等。主にIT系の話題について。

2020年春期プロジェクトマネージャ試験に申し込みました

タイトルがすべてを語っていますが。

2020年春期のプロジェクトマネージャ試験に申し込みました。

情報処理系の高度区分としては情報書士安全確保支援士とITサービスマネージャを持っているんですが、次のステップとしてプロマネを目指す次第です。

試験対策の参考書


今回の試験用には以下の参考書を揃えました。


情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2020年版

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2020年版

基本テキストとして。
色々な試験対策サイトで評価が高かったため。
個人的には、冒頭のプロジェクトマネジメント全体の図示で購入を決めました。


定番ポケットスタディ
レビューを見ると誤字脱字が目立つとのことでしたが、まぁいっか。


ITサービスマネージャの試験の際にこのシリーズを使い、使い慣れている為。
午後Ⅱの論文例が豊富で、事例収集に役立つため。

資格否定派の意見は気にしない

余談ですが、資格に対して否定派の人も一定数存在します。

  • 持っていても役に立たない
  • 実務能力には関係ない

などなど。

否定的な意見もあるかもしれませんが、私は資格肯定派です。

  • 対象分野の体系的な理解に役立つ
  • 端的に能力を証明できる
  • 実務能力が同じであれば、資格を持っている方が明らかに有利

というメリットがあると思っています。

「"何ができるか”が全てだ!」という意見も一理あるとは思いますが、転職が当たり前になっている今の時代。

面接で「私はこれができる!採用してくれれば分かる!」と言うか、「私はこれができます。この資格も持っています」と言うかでは、どちらが説得力があるか、という話ですよね。


自己研鑽や、あるいは会社からの推奨などもあるかもしれませんが、資格取得(あるいは勉強だけでも)してマイナスはありません。

胸を張って、資格取得を目指して良いと思います。


頑張りましょう( ・ㅂ・)و̑ グッ

「プログラミング教育」に期待するメリット

2020年から小学校プログラミング教育が実施されますね。

www.mext.go.jp


内容に関しては、こちらが分かりやすかったです。

tech-camp.in



インフラ整備等、課題点やデメリットもあるようですが、最近思ったメリットについて書いておきたいと思います。

www.embot.jp


プログラミング教育のメリット

個人的には、

「より楽に・効率的に目標を達成する方法はないかを考えるマインド」

を培う役に立つ(だったらいいな)と思っています。



職場でかたくなに、「今までのやり方に固執する人」っていませんか?

(以前の職場で、「オレは20年間このやり方でやってきたんだから、問題があるはずがない!」と言っていたシステム部の人、どうしてるかな…。)


「より楽に・効率的に目標を達成する」というと、怠けるとかネガティブに捉えられがちかもしれません。


しかし、AIがトレンドな現在、今ある職業/職種の幾つかがAIに取って代わられると言われる時代です。

「やり方」に固執していると、本当にAIに取って代わられるかもしれません。

「どうやるか」という「方法」に固執するのではなく、「目標」から逆算して「方法」を選択する、というマインドは、これからの時代に必要不可欠かと思います。

「AIに取って代わられる!」ではなく、「目標達成の一手段としてAIがある」という、ラテラルシンキングに近い思考ですね。


プログラミング教育はコーディングを学ぶのではなく、「プログラミング思考」を育てるとのこと。

手作業よりも「より楽に・効率的に目標を達成する」方法として、プログラミングという選択肢がある。

そこから、人生の色々なシチュエーションでも「もっと別の方法があるんじゃないか」と考えられる。


そんな一助となったら、プログラミング教育というものにも意味はあるんじゃないかなぁ…、と考える火曜日の午後でした。

CSVファイルを結合するバッチファイル

ログなどのcsvファイルが日別・月別で分かれている場合、

・ファイルをマージしたい!
・でも単純にマージしただけだと、タイトル行まで差し込まれてしまうので面倒

という場合がありますよね(よね?)。

ちょっとした場合に使えるbatファイルのご紹介です。

要件

・列情報はすべてのcsvファイルで同一
・同一フォルダ内にある複数あるcsvファイルを結合して「merge.csv」を生成
・タイトル行は一行目のみ(2ファイル目以降のタイトル行はコピーしない)

コード

@echo off
@rem 実行中に値を変化させるので、遅延環境変数宣言
setlocal enabledelayedexpansion

set /a counter=0

@rem 行数分読み込み。ただしタイトル部分は1ファイル目のみ読み込み2ファイル目以降はスキップ。
for /f %%i in ('dir /b *.csv') do (

    echo %%i
    if !counter!==0 (
        set /p _head=<%%i
        echo !_head!>>merge.csv
    )
    set /a counter=!counter!+1

    for /f "tokens=* skip=1" %%b in (%%i) do (
        echo %%b>>merge.csv
    )
)
pause

余談~バックオフィスにこそプログラミングが有効~

いわゆるバックオフィスー人事・経理・総務・情報システム管理部門(サポートデスク含む)において、ちょっとしたバッチファイル・関数・マクロが使えると、凄く重宝されます。

・反復・継続・定型化した作業が多い
・データを扱う業務が多い

など、まさにバッチやマクロ向きの業務が多いからです。


最近はRPAという選択肢が出てきていますが、「RPAを使うほどでは…」という業務も多いでしょうしね。


「都度、システム部門に依頼をかけるのはハードルが高い」なんていう場合、プログラムをかじったレベルで良いので、各部門に一人いると違うよな~、と思っているのですが、いかがでしょうか。


なので、業務のコアスキル以外にプログラミングスキルを学ぶというのも、差別化戦略という意味ではアリかもしれません。

実家のWin7PCをChromeリモートデスクトップでWin10にした話

本日、Windows7の延長サポートが終了しましたね。
 
 
そういえば年末に、Win7のサポートが切れる、という話をどこかから聞いたらしい実家から、どうしたら良いかのう、という話がありました(実家のPCはWin7)。
 
で、以前から知ってはいたけど試す機会のなかった、「Chromeリモートデスクトップ」で遠隔作業してやろうじゃないか、と。
 
 
【準備/やり方】
以下サイトを参照させて頂きました。
【結果】
ホスト(接続受ける方)側の設定だけ、帰省中の兄に依頼。
特にイレギュラーも発生せず、リモート接続OK!
 
【作業メモ】
・何回かOS再起動するので、念のためスタートアップにChromeを入れておく
・ホスト側はリアルタイムで同期状態を更新してくれるので、アレコレしつつオンラインになったら接続して作業、を繰り返す
 
【所感】
・ホスト/リモート共にWi-Fi接続だったが、特に操作のラグ等もなく快適に操作可能。
・細かい設定もいらず、基本Googleアカウントの認証(+chrome拡張)だけなので手軽
 
 
今回は個人利用で便利に使いましたが、企業だとポリシー制限等で規制する必要はあるだろうな、と。
 
 
設定はこの辺かと。
 
ある程度の規模の情シスならばともかく、一人情シスとかchromeは単なるブラウザだから別にOK~とかという認識だと、危ないでしょうね。

ITILv4のざっくり研究

ITサービスマネジメントのベストプラクティス「ITIL® Foundation ITIL 4 Edition」(ITIL4)が2019年2月22日にリリースされました。
 
ITIL v3/2011 edition」から8年ぶりのリリースになるので、気になるところです。
 
これまでの「ITIL v3/2011 edition」との違いについては、以下などが詳しく書かれています。
 
 
◆ITILv4について、ざっくり解説
・サービスバリューシステム(SVS)という概念
 「サービスによる価値を創造するためのシステム」
 →ITILv3では、サービスを4つのプロセスに分けた「サービスライフサイクル」という考え方だった。
  やりたいこと(効率化等)があり、それをITで達成するための段階として各プロセスがある、という考え方。
 
ーーー
 
 言ってみれば、「これ、ITで何とかして」とボールを渡されたところからのスタート、という考え方でした。
 
 SVSはそこを更に上流。組織・ビジネスレベルでの価値創出や課題解決のためのシステム、と言うことができます。
 
◆所感:分かりづらい!けど納得できる面も
 えーと、私はITサービスマネージャの資格を持っていますが、正直上記の参考サイトを3回ぐらい読んでも、すべては理解できませんでした…。
 サービスバリューシステムやサービスバリューチェーンの概念図、もうちょっと何とかなりませんかね…。
 
 とはいえ、ビジネス全体をスコープとしたITマネジメントという点は納得です。
 
・同じ会社内でも、プロジェクトや部署、チームごとに「部分最適」のITサービスマネジメントになりやすい
クラウド化などによるインフラの変化、ステークホルダーの複雑化
 
上記のような、ITを取り巻く環境の変化に対応したITサービスマネジメント、という気概は感じられました(←偉そう)。
 
とはいえ、ITIL v3が陳腐化するかというとそうではなく、サービスライフサイクルの概念に基づいた各プロセスのベストプラクティスという地位は、相変わらず有効であると思われます。
 
もう少しするとITIL v4も浸透してきて、それに伴うマネジメントの変化にもつながってくるかな、という印象でした。
 

コールセンター/CRMデモ&コンファレンス 2019in東京レポ

すんごい今更ですが、2019年11月に池袋で行われた
 
「コールセンター/CRMデモ&コンファレンス 2019in東京」
 
に(見る側として)参加してきました。
 
インパクトのあった/参考になった情報についていくつかメモ。
 
---
 
■コンタクトセンターにおけるITソリューション導入率
・チャット対応:26.8%
・チャットボット:17.3%
音声認識:12.3%
 
■チャット、ボットの現状とこれから
1.チャット、ボット、音声認識でできることの変化
  変化①:インターフェースの進化(Web小窓中心からSNSアプリへ)
  変化②:自動応答ツールの進化(一問一答型ボットから複合型(シナリオ型)ボットへ)
  変化③:自動応答と有人応答の連携
  変化④:利用シーンの拡大(問合せ対応から業務フロー対応へ)
 
2.チャット市場の変動
 現在は「チャット幻滅期」
 これまで:ボットファーストから有人エスカレーション
  KPI:正答率
  対応範囲:全範囲(コールセンターの業務全般をスコープとしていた)
 これから:有人ファーストにボットを組み合わせる
  基本有人。よくあるお問い合わせやヒアリングをシナリオ型チャットにて対応、など。
 
3.期待と現実のギャップ
 "チャット(ボット)=完成された製品"ではない
 子供のような状態。「育てる」必要がある。
 目的が定まっているソリューションは結果が出やすい。
  ex)目的:業務効率化、作業時間を減らす→「本当にそれが目的?」深堀りする必要あり
  →抽象的な言葉でゴールを設定したつもりになってはいけない
 
4.期待通りの成果を得るには
 ◇下記の二つがキー
  ・ツールとオペレーション、これを組み合わせる
  ・ツールが示すKPIをどのように達成するかをオペレーションがカバーする
  ex.必ずヒアリングすることはボットに任せる、等
   →目標をざっくり10%削減とやると危ない。コールリーズンで具体化すべき。
 
 ◇理想に近づいていないユーザは?
  ・トップダウンで進める
  ・システム部門が導入を進め、現場に投げる
  ⇔成功するPJは?
   →設計、初期段階から現場の人を入れる
 
 ◇チャット・ボットを「育てる」
 →アジャイル型開発のようなイメージ。
  一度入れたら固定、ではなく、試行錯誤したりして技術とユーザの距離を近づける
 
Amazon Connect
「30分でコンタクトセンターができる!」
 
<所感>
インパクトあり。インターネット、パソコン(ソフトフォン)があれば開設できる。
・完全従量課金制でイニシャルコストゼロ
クラウドなので、サーバや電源のサイジング、場所の検討が不要。ミニマムスタートが可能
・標準機能として、録音や分析機能、IVR、ACDを使用可
・ACDについても、プログラミング不要。フローパーツのドラッグアンドドロップでコールルーティングの設定が可能
・そのままサポートデスク、ではなくても、何かしらの案件に応用できそう。
 

ヘルプデスクとサービスデスクの違いと最近のトレンド

ヘルプデスク
主な製品の使用方法やトラブルシューティングなど、文字通りの「ヘルプ」対応を行う。
 
サービスデスク
一つの窓口でどんな問い合わせにも対応する窓口。
基本的には「SPOC」(=Single Point of Contact:単一窓口)として、受付を行う。
ヘルプデスク業務を内包することが多い。
 
技術系以外の問い合わせ、例えば契約に関する問合せや、社内手手続きに関する問い合わせも受け付ける。
受付した後は担当部署にエスカレーションして、回答を受け取ったらまたサービスデスクより問合せ者に回答する。
 
 
また、サービスデスクは「情報発信部門」という役割も持ちます。
 
問合せ内容を分析し、同じ問い合わせが頻繁に来るようであれば、サポートサイトに掲出する、など。
ユーザは(サイトを見れば)問い合わせしなくても済むし、サービスデスクは問い合わせ数が減るしで、Win-Winです。
 
その他、顧客満足度(Customer Satisfaction:CS)調査を実施し、サービス内容に反映させることもあります。
サービスデスクは利益を生む部門ではないことが多いため、顧客満足度をKPIに用いる場合も多いです。
 
 
 
問い合わせ対応はシステム部門にとって悩みのタネかと思います。
 
開発と運用、保守とユーザ対応をきっちり分離していないと、大きな負担となりえます。
ユーザ対応に時間を取られ、メインの開発等が予定通りできない、というのはよくある話。
 
最近はチャットボットを使った問合せの半自動対応や、FAQサイトを活用した問い合わせ数の削減等がトレンドですね。
 
ただ、これら最新技術を取り入れれば効率化!働き方改革!となるかというと、そうでもないようですが…。
 
あるいは、サービスデスク自体をBPO(Business Process Outsourcing )するという動きも活発なようです。
 
BPO需要はIT系、非IT系とも拡大続く--矢野経済研究所
 
 
サービスデスクを取り巻く環境、求められる役割も変化してきているのかもしれませんね。